日本初の頭専門の揉みほぐし店として、2008年京都で創業された「悟空のきもち」が今、超人気だそうです。現在は、京都の本店、大阪の心斎橋店、東京の原宿店、銀座店とあるそうですが、口コミでの人気によって、全店3か月満席状態に加え、キャンセル待ち数は、全店計291,639人(2018年6月14日現在)にも達しているそうです。ほとんどの人を10分程度で、一気に「絶頂睡眠」に導く手技は、高く評価されているそうで、現代社会のストレス過多によって、慢性的な脳疲労状態になり、頭痛や肩こり、眼精疲労、不眠など多くの悩みを抱えている人が急増している中で、その悩みに対して、しっかりとした品質のサービスが提供されている結果からによるものだそうです。
もともと美容室も、リラクゼーションメニューに取り組むお店も多いですが、やはりヘアスタイルの提案や白髪、くせ毛など髪の悩みに対して取り組む比重の方が大きいと思います。ただ、それらの技術も10分カットやカラー専門店など超合理的な競合の出現によって、価格も含めて熾烈な競争状態になっていて、そちらの競争では、低価格も含めて、お客様の表層の希望にしか答えられていないのでは?本当のお客様の気持ちやご満足までには、到達していないのでは?と考えさせられる様な現象と感じてしまいます。
もともと美容室は、髪と頭のお手入れをする業種であり、専門家です。ならば、美容室でのリラクゼーションメニューは、ストレス解放の手技はもちろん、お悩みを引出す会話、専門知識の提供、心を解放つ人間力ある接客など、美容師本来の総合力が発揮できる仕事ですから、いま一度、スパ&トリートメントへの思いを見つめ直しましょう。質の向上に、取り組んで行きましょう。そして、話題のお店以上に、身近なサロンとして、お客様にそれらを体感して頂き、心底満足して頂きましょう。真の生産性の向上の為、そして今後のサロン経営にとっての重要な課題として取り組む時だと思います。